【複線図とは?】技能試験を攻略する第一歩について解説

資格電気工事士
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複線図とは タイトル


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※第一種については第二種経験者向けの内容となっております。

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1.複線図とは?

複線図」とはその名の通り、「複数」の本数で書かれた配線図です。

対して、1本の線で書かれた配線図「単線図」といいます。

電気工事士試験では単線図で出題されるのですが、これは実際の配線を表しているとは言えません。

単線図は実際の配線を簡略化して機器の配置をわかりやすくしたものです。

試験でどのように配線をつなぐか、というのは単線図ではわかりにくく、ミスがしやすくなります。

そのため、試験の時は単線図を複線図に書き換えて、その複線図を設計図として、複線図に沿って配線をつないでいくことが大切になります。

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2.単線図から複線図への書き換え方

(1)単線図と施工条件を確認する

試験本番で配られる問題用紙には、「単線図」「施工条件」が記載されています。

今回使う単線図は以下の通り。

単線図1
※実際の試験問題より簡略化しています。

ランプレセクタクル(Rと書かれた部分)はランプレセクタクルといい、電球をつけるソケット部分のことです。あまり馴染みがないので、この記事では「照明」と呼びます。
(黒丸)はスイッチです。問題では点滅器と書かれます
(一番右のマーク)はコンセントです。中心の丸が、電線の接続部分、ジョイントボックスを表します。

「施工条件」といって、どのように作成するか指定があるので、必ず確認します。

施工条件の例

1.電線の色別(絶縁被覆の色)は、次によること。
 ①電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。
 ②電源から点滅器までの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。
 ③次の器具の端子には、白色の電線を使用する。
  ・ランプレセクタクル(=照明)の受金ねじ部の端子
2.VVFジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設け、接続方法は次によること。
 ①A部分は、リングスリーブによる接続とする。

これらを確認したうえで、一緒に配られる白紙に複線図を書いていきます。

(2)電源と機器とジョイントボックスを書く

まずは①電源、②機器、③ジョイントボックスを書きます

複線図ステップ2

機器の配置は、単線図の通りの位置に配置しないと欠陥になります。

欠陥についてはこちらにまとめております。

スイッチに関しては、どの照明に対応しているかわかるように、記号も書きましょう。

(3)接地側の線を書く

ここから機器を配線でつないでいきます。

まずは電源の接地側からそれぞれの機器の接地側へ線を引きます。
今回、接地線が必要なのは、照明とコンセントです。

複線図ステップ3

電線の色をわかりやすくするため、青い線を書いています。(白い線は書けないため)

(4)非接地側の線を書く

接地側の線が引けたら、次は反対に非接地側をの線を、電源から機器へ引いていきます。
スイッチの片側も非接地側となります。

複線図ステップ4

(5)残りの線を書く

続いて、線のつながっていない箇所をつなぎます。

ここではスイッチから照明までをつなぎます。

複線図ステップ5

(6)電線の情報を書く

単線図と施工条件で指定されている電線の情報を書き込んでいきます

複線図ステップ6

(7)接続部分と残りの情報を書く

次に、電線の接続部分に印をつけます

施工条件に「ジョイントボックス内はすべて接続する」とあるので、スイッチから照明までも接続します。

条件ではリングスリーブで接続することになっているので、リングスリーブだとわかるように丸印をつけて、圧着マークを書いておきましょう

試験で使う圧着マークについては以下の通りです。

スリーブの種類電線の組み合わせ圧着マーク
1.6mm × 2本
1.6mm × 2~4本
2.0mm × 1本 + 1.6mm × 1~2本
2.0mm × 2本
1.6mm × 5~6本
2.0mm × 3~4本
2.0mm × 1本 + 1.6mm × 3~5本
2.0mm × 2本 + 1.6mm × 1~3本
2.0mm × 3本 + 1.6mm ×1本
※より線2.0mm2は単線1.6mmと同じと見なします。
※電気工事士試験で使用しない電線サイズは省略しております。

ちなみに、試験で使用するのはほとんどが小スリーブです。例えば令和5年度の試験では、中スリーブを使用したのは第一種で4問、第二種で3問だけでした。

最後に、記載漏れがないか施工条件の内容を確認します。

これで複線図は完成となります。あとはこの複線図に沿って作品を作るだけです。

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3.欠陥について

欠陥とは、正しく施工できていないという判定のことです。欠陥と判定された場合は即不合格となります。

代表的な欠陥としては以下のようなものがあります。

欠陥の一例

 機器の配置が違う

 電線の種類が違う

 電線の色が違う

 電線の接続方法が違う

 電線の長さが50%以下

 リングスリーブの選択ミス

 リングスリーブの圧着マークの間違い

以上の欠陥を防ぐための第一の方法は、複線図にしっかり指示された内容を記載しておくことです。

こちらにあげた例は欠陥のごく一部です。
その他の欠陥については、電気技術者試験センターのホームページにて公表しておりますので、こちらをご確認ください。

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4.まとめ

以上のような方法で複線図を書いていきます。

この複線図がしっかりかけていれば、あとはこの通りに施工するだけです。

間違いやすいポイントは電線の色や接続方法です。問題文の施工条件を最初によく確認しておきましょう。
そしてその条件は面倒がらずに複線図に書いておくことをお勧めします。

慣れれば2~3分で書けるようになるはずですが、まず5分以内に書けるようになることを目標にすると良いと思います。

以下にポイントをまとめました。

この記事の内容が受験を検討している方の役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

技能試験についての記事はこちら