【繰り返し使える!】電気工事士 試験対策(高圧受電設備)

資格電気工事士
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よーすけ
よーすけ

第一種電気工事士試験では高圧の単線図を覚えるのが合格への近道みたいだけど、

なかなか覚えられないなぁ。

しばでん
しばでん

そんな人のために隙間時間でさっと使える暗記用ツールを作ったよ。

ぜひ、活用してみてね。

「第一種電気工事士」や「2級電気工事施工管理技術検定」の試験では、高圧受電設備の単線図を読む問題が出題されます。
対策としてはとにかく図記号や機器の種類を「暗記すること」です。
こちらのページでは効率よく単線図が覚えらるように、図記号と名称、略称、機器の説明をまとめました。

このページの使い方

<<第一種電気工事士 学科試験についてのまとめはこちら>>

高圧受電設備 単線結線図

以下に機器の詳細を記載します。

(1)PAS

名称:柱上気中開閉器
略称:PAS:Pole Air Switch
説明:一般送配電事業者(電力会社など)と需要家側の責任分界点近くに設置する。
事故があった際に電路を切り離し、他需要家への波及事故を防止する。
負荷電流のある状態で開閉できるが、短絡電流を遮断することができない。
需要家側で短絡事故があった場合は、遮断命令を一旦記憶し、一般送配電事業者側の遮断器が動作して送電が停止した後、無充電であることを確認した上で開閉器が動作する。
※地上に設置するタイプはUGS:Underground Gas SwitchやUAS:Underground Air Switchと呼ぶ。

(2)ZCT
PASの中にあるものとは見た目が異なります。

名称:零相変流器
略称:ZCT(Zero Phase Current Transformer)
説明:地絡事故発生時に流れる地絡電流を検出して変流するための機器。
変流した電流は地絡継電器などに送られて、遮断機動作の基準として使われる。

(3)ZPD
※PASの中にあるものとは見た目が異なります

名称:零相電圧検出装置
略称:ZPD(Zero-Phase Potential Device)
説明:地絡事故時に発生する零相電圧を検出する機器。
発生した零相電圧はコンデンサによって検出できる大きさに分圧される。

(4)DGR(SOG制御装置)

名称:地絡方向継電器
略称:DGR:Directional Ground Relays
説明:地絡事故を検出して遮断器に遮断命令を送る機器。
電流と電圧の両方を検出することで方向性を判断し、需要家内の事故の場合のみ動作させることができる。(もらい事故の防止が可能)
地絡電流はZCTで、地絡電圧はZPDによって検出する。
方向性のない地絡継電器は略称がGR(Ground Relays)、図記号は
方向性のない場合はZPDは不要。

(5)CH

名称:ケーブルヘッド
略称:CH:Cable Head
説明:高圧ケーブルを機器と接続するために端末処理している部分のこと。
ケーブルの被覆を剥いた部分の電位傾度を緩やかにする(電気力線を分散させる)ことで絶縁破壊を防ぐために設置される。
ケーブルヘッドの種類として、耐塩害、ゴムストレスコーン形、ゴムとう管形、テープ巻形などがある。

(6)WhM

名称:電力量計
略称:WhM:Watt hour Meter
説明:電力量を計算し表示する機器。この図面では積算用(電気料金の計算用)。

(7)VCT

名称:電力需給用計器用変圧変流器
略称:VCT:Voltage Current Transformer
説明:計器用変圧器と変流器をまとめていて、電力量の計測のため、電圧と電流を小さく変換するための機器。

(8)DS

名称:断路器
略称:DS:Disconnect Switch
説明:点検の時などの安全性確保のため、機器やケーブルを電路から切り離すための機器。
負荷電流のある状態で開閉することはできない。ジスコン(ディスコン)とも呼ばれる。
停電させるときは、負荷側の遮断器や開閉器を先に操作して、負荷電流がない状態で断路器を開放する。
逆に復電するときは、断路器を投入した後に、負荷側の遮断機や開閉器を投入する。

(9)LA

名称:避雷器
略称:LA:Lightning Arrester
説明:雷などによる衝撃過電圧を大地に放電し、電気設備の絶縁を保護し、続流を短時間で遮断することができる。

(10)VCB

名称:真空遮断器
略称:VCB:Vacuum Circuit Breaker
説明:地絡や過負荷電流、短絡電流などが発生した際に、電源から回路を切り離す機器。ヒューズと異なり複数回動作させることができる。
保護継電器と組み合わせて使用する。
真空は絶縁性能が高く、アーク電圧を低く抑えられる特徴がある。

(11)PF

名称:高圧限流ヒューズ
略称:PF:Power Fuse
説明:短絡電流が流れると内部のヒューズエレメントが溶断し、回路を遮断する。この時発生するアークの抵抗により、短絡電流を小さく制限することができる。これを限流という。
計器用変圧器の内部短絡事故が主回路に波及することを防止するために設置する。

(12)VT

名称:計器用変圧器
略称:VT:Voltage Transformer
説明:二次側につなぐ計器や保護継電器の使用のため、一次側の高電圧を低電圧に変圧する機器。

(13)VTT

名称:電圧試験端子
略称:VTT:Voltage Testing Teminals
説明:電圧測定や継電器の試験を行うための端子。キュービクル外箱の作業しやすい位置に設置することで簡易かつ安全な作業が可能になる。

(14)SL

名称:表示灯
略称:SL:Signal lamp
説明:電灯の点灯により機器、回路などの状態を表示する。

(15)VS

名称:電圧計切替スイッチ
略称:VS:Voltmeter change over Switch
説明:計器に表示される電圧の相間を切り替えるスイッチ。

(16)VM

名称:電圧計
略称:V , VM:Voltmeter
説明:電圧を測定する機器。回路に対して並列に接続する。

(17)CT

名称:変流器
略称:CT:Current Transformer
説明:二次側につなぐ計器や保護継電器の使用のため、一次側の大電流を小電流に変流する機器。

(18)CTT

名称:電流試験端子
略称:CTT:Current Testing Teminals
説明:電流測定や継電器の試験を行うための端子。キュービクル外箱の作業しやすい位置に設置することで簡易かつ安全な作業が可能になる。

(19)OCR

名称:過電流継電器
略称:OCR:Over Current Relay
説明:過負荷電流や短絡電流を検出するための機器。
整定値以上の電流が流れた場合に、遮断器へ信号を送り回路を電源から切り離すことができる。

(20)WM

名称:電力計
略称:W , WM:Wattmeter
説明:消費電力(有効電力)を表示する計器。

(21)FM

名称:力率計
略称:PF , PFM:Power Factor Meter
説明:回路の力率を表示する計器。

(22)AS

名称:電流計切替スイッチ
略称:AS:Ammeter Change-over Switches
説明:計器に表示される電流の相を切り替えるスイッチ。

(23)AM

名称:電流計
略称:A , AM:Ammeters
説明:電流を測定する機器。回路に対して直列に接続する。

名称:高圧交流負荷開閉器(限流ヒューズ付き高圧交流負荷開閉器)
略称:LBS:Load Break Switch
説明:高圧機器を電路から切り離すための機器。負荷電流がある状態で開閉ができる。過負荷電流や短絡電流の遮断は限流ヒューズで行う。
300kVA以下の受電設備では継電器と組み合わせて主遮断装置として使用できる。

(25)PC

名称:高圧カットアウト
略称:PC:Primary Cutout Switch
説明:高圧電路の開閉に使用する機器。
本体は絶縁性能の高い高圧磁器で形成されている。
内部にヒューズを取り付けることで過負荷電流や短絡電流から機器を保護することができる。

(26)SR
※モールド型

名称:直列リアクトル
略称:SR:Series Reactor
説明:コンデンサに直列に接続され、高調波による系統の電圧ひずみを改善するとともにコンデンサ突入電流を抑制し、かつ、異常電圧の発生を抑える働きがある。

(27)SC

名称:進相コンデンサ
略称:SC:Static Capacitor
説明:交流電力の力率を改善するために設置する。コンデンサは力率を進ませる性質があるので、遅れ成分の無効電力を進ませて力率を100%に近づけることができる
変圧器などの負荷と並列に繋ぐ。

(28)Generator

名称:発電機
略称:G:Generator
説明:停電した際に作動し、スプリンクラーや防火扉などの電源を確保するための機器。
ディーゼルやガソリンによる発電機は出力10kW以上が自家用電気工作物となる。

(29)UVR

名称:不足電圧継電器
略称:UVR:Undervoltage Relays
説明:電圧の低下を検出して信号を発信するために利用する。
この図面では停電を検出し、非常用発電機回路へ切り替えるために設置している。

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