【受験記録】2級電気工事施工管理技術検定(第一次検定)はどんな試験か?

資格電気工事施工管理技士
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1.電気工事施工管理技術検定とは?

(1)建設業法に基づく国家資格

電気工事施工管理技術検定は建設業法に基づく検定制度で、電気工事の施工管理技術者の技術の向上を図ることを目的としています。
(一般財団法人 建設業振興基金より)

検定に合格した人は「電気工事施工管理技士」という国家資格を取得することができます。

どんな資格か簡単に説明すると、
建設業法に基づく電気工事を実施する場合、現場の責任者として「主任技術者」の設置が義務付けられているのですが、

この資格を持っていると、その「主任技術者」になることができます。

詳しくはこちらの記事をご確認ください。

(2)受験資格は年齢のみ!!

1級と2級があり、それぞれ試験が2回あります。(第一次検定と第二次検定)

2級の第一次検定満17歳以上であれば誰でも受験可能です。

第一次検定に合格すれば、第二次検定はいつでも受験できるため*、まずは第一次検定のみ受験することにしました。

実務経験の証明って、社長の印鑑が必要だったり面倒なので、スキルアップの為に受けてみようって場合はまず第一次検定のみ受けるのもアリかなと思います。

また実務経験の証明などがないため、第一次検定のみの受験であれば、ネットでの申し込みが可能です。

*別に実務経験などの条件があります。詳しくはこちら
*筆者の受験した時は有効期限が12年でしたが令和3年度から期限が無くなりました。

検定種別受験資格
第一次検定受験年度末時点での年齢が満17歳以上

(3)日程・試験時間などは?

2級電気工事施工管理技術検定は年に2回あります。
しかし2回あるのは第一次のみで、第二次検定は後期のみの実施です。

マークシート方式で2時間半と、電気工事士試験と比べるとやや長めです。

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2.問題の内容や学習方法は?

(1)どんな問題が出題されるのか?

試験はマークシート4択または5択で全64問中40問を選択して解答し、正答率60%以上で合格となります。
つまり24問正答することが合格の目安になります。

どんな問題が出題されるか、表にまとめましたので参考にしてください。
(横にスクロールできます)

科目求められる知識出題範囲解答形式回答数配点
電気工学等電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な電気工学、電気通信工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する概略の知識を有すること。計算問題中心
(電験三種でいう理論・機械・電力の範囲)
四肢択一12問中8問8点
電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備等に関する概略の知識を有すること。ほぼ知識問題
(電験三種でいう電力・機械の範囲、消防設備も)
四肢択一 19問中10問10点
電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書を正確に読み取るための知識を有すること。土木、建築、換気設備など四肢択一 6問中3問3点
施工管理法電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な能力を有すること。図記号、ネットワーク工程表、パレート図など四肢択一・五肢択一5問中5問5点
電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する基礎的な知識を有すること。施工計画、工程管理、施工方法など四肢択一10問中6問6点
法規建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する概略の知識を有すること。建築基準法、電気事業法、労働安全衛生法など四肢択一12問中8問8点
2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 受験の手引き、過去問をもとに作成

出題範囲の理論・機械・電力というのは電験三種の科目のことです。

全体でみると、知識を問う問題が多いのですが、最初の12問は計算問題が多くて厄介です。

また、その次の10問についても発電設備など馴染みのないジャンルからの出題が多くて覚えるのが大変でした。

電気工事士試験と比較して感じたのは、とにかく出題範囲が広いと思いました。

計算問題も電気工事士試験よりも難しくなります。
ただし、電験三種のように複雑な計算が必要になるわけではなく、公式を知っているかを問う問題が多いです。

例えば令和5年度後期では以下のような問題が出題されています。(令和元年度も同一問題が出題)

令和5年度後期 第一次試験 No.2

図に示すように、真空中に+Q1[C]、-Q2[C]の二つの点電荷をr[m]隔てて置いたとき、これらの電荷の間に働く静電力F[N]の大きさを表すとして、正しいものはどれか。
ただし、真空中の誘電率はεo[F/m]とする。

答え:4

公式を知っていればすぐ解けるのですが、私のように文系出身で物理の学習が不足していると苦労します。

私はこのあたりの電気工学の学習のため、電験三種の「理論」と「機械」の2科目のテキストを購入しました。

法規からの出題も大きなウエイトを占めています。(40点満点中8点分)

暗記に自信がある人はこの法規で得点できるようにすると良いかもしれません。

令和5年度後期 第一次検定 No.57

電気工事士等に関する記述として「電気工事士法」上、誤っているものはどれか。
ただし、電気工作物は最大電力500kW未満の需要設備とする。

1. 電気工事士免状は、都道府県知事が交付する。
2. 認定電気工事従事者認定証は、経済産業大臣が交付する。
3. 第一種電気工事士は、自家用電気工作物に係る電気工事のうち特殊電気工事を除く作業に従事できる。
4. 第二種電気工事士は、自家用電気工作物に係る電気工事のうち簡易電気工事の作業に従事できる。

答え:4
選択肢の説明は第二種電気工事士ではなく、認定電気工事従事者についての説明です。

(2)おすすめのテキスト

私が使用した2級電気工事施工管理技術検定向けのテキスト・問題集は以下の2冊です。

とある記事で、まずは過去問を解いてわからない箇所を調べる、という学習方法がいいと読んだので、ひたすら過去問題集を解きました。

仕事をしながらの受験ですので、ポケット版は移動中に読めるのでとても便利でした。

前述の通り、わからないところをネットで調べているうちに、出題範囲が電験三種と被っていることが分かりました。

そこで、今後受験することも考慮して電験三種のテキストも購入しました。
分かりやすく説明されているので、電気工学の分野が難しいと感じている人にはお勧めです。

ちなみに参考書はメルカリなどで割と高く売れるので、電験三種を受験しない人はこの検定に合格したら売るつもりで買ってもいいかもしれません。

(3)学習方法や学習時間は?

おすすめの学習方法は、繰り返しになりますが、まず過去問を解いてわからないところを調べるのがおすすめです。

なぜなら出題範囲がとにかく広く、それぞれの分野についてイチから勉強するのは効率が悪くなってしまいます。

また、そもそも電気工事施工管理技術検定は参考書という形式の書籍があまり見つかりません。
どうしても細かく勉強したい場合は私のように電験三種のテキストを利用することになるでしょう。

そして私の学習時間ですが、スマホアプリで記録した結果は32時間でした。

実際には電車の移動時間にも学習していたので、トータル40~50時間ほどでしょうか。

(4)令和6年度より問題が一部改訂?

令和6年度より問題が一部改訂されるとの発表がありました。

具体的なことは不明なのですが、どうやら「電気工学の基礎的な知識を確認する設問」とのことなので、最初の12問が対象になりそうです。

一般財団法人建設業振興基金のホームページでこちらの資料がアップされています。
検定問題の一部見直しについて

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3.試験の合格率は?

2級については、第一次検定が50%前後、第二次検定が60%前後となっております。

2級電気工事施工管理技技術検定 合格率の推移

試験実施機関(財団法人 建設業振興基金)の公表データより作成
学科試験・実地試験は令和3年度よりそれぞれ第一次検定・第二次検定と名称変更しました。

(※)第一次検定には第一次検定(旧:学科試験)のみ受験の受験者数・合格者数を含みます。

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4.実際に受験してみての感想

電気工事施工管理技士試験を受験した感想としては以下の通りです。

一つずつ解説します。

① 基本的に過去問と同様の問題が出題される

合格するには基本的に過去問が理解できていれば問題ないです。

まったく同じような問題が多く出題されます。ちなみに私は過去問は5年分を解きました。

このくらい解いて、理解できていれば合格ラインはクリアできると思います。

例えば、以下の問題は令和5年度後期に出題された問題ですが、まったく同じ条文が令和3年度前期と平成30年度後期にも出題されています。

令和5年度後期 第一次検定 No.56

電気用品の定義に関する次の記述に当てはまる語句の組み合わせとして、電気用品安全法上、定められているものはどれか。
この法律において電気用品とは次に掲げる物をいう。
一 (ア)の部分となり、又はこれに接続して用いられる機械、器具又は材料であって、政令で定めるもの
二  携帯発電機であって、政令で定めるもの
三  (イ) であって、政令で定さだめるもの

1.(ア)自家用電気工作物 (イ)蓄電池
2.(ア)自家用電気工作物 (イ)太陽光発電装置
3.(ア)一般用電気工作物 (イ)蓄電池
4.(ア)一般用電気工作物 (イ)太陽光発電装置

答え:3.(ア)一般用電気工作物 (イ)蓄電池

② 全問解答するわけではないので、自信がない問題は捨てることができる

電気工事士試験などと異なり、施工管理技術検定では64問中40問を選択して解答します。
そのため、自信がない問題は選択しなければいいので全部解くより得点が上がると思います。

特に計算の多い「電気工学」の部分や、建築や土木など電気以外の施工の知識を問う「関連分野」の部分などはそこまでムキにならなくてもいいかと思います。

逆に暗記問題の多い「電気設備」や「施工管理」はよく理解できるようにしておくといいかもしれません。

③ 消防設備士4類を勉強しているとわかる問題がある(2問ほど

当時、たまたま消防設備士試験を受験したばかりだったので、ラッキーだったのですが、消防設備士試験(4類の範囲から必ず2~3問出題されます。

受験する予定のある方は消防設備士試験→電気工事施工管理技士の順に受験すると、確実に正答できる問題が増えるので良いと思います。

④ 電験三種の出題範囲に触れることができる

こちらはおまけですが、電気工事施工管理技術検定の学習では電験三種の理論・機械・電力・法規の各分野の基礎的な知識を問う問題に触れることができます。

この範囲の問題が全体の4割ほどを占めています。

私は結果としてこの検定の1年後に電験三種を受験することになりましたが、その手始めにはよかったかなと思います。

第二次検定についてはこちらの記事をご覧ください。

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おまけ 試験当日から合格発表まで

(注:以下は私の受験した2019年時点の情報となります。)

そして迎えた当日。

受験者の内訳としては20~30代の男性が大半を占めていました。

学生なのか、数人で一緒に話している人も。
または同じ会社の若手社員同士かもしれません。

試験時間は2時間30分。
1時間を過ぎれば途中退席OKとのこと。
(現在は異なるかもしれません)

しかし、驚いたことに問題用紙の持ち帰りは試験終了時まで残っていた人のみとのことです。

あまり自信のなかった私は自己採点がしたかったので、最後まで残りたいと思いました。

しかし、1時間ですべての解答が終了します。
その後じっくり見直しをしても1時間以上の時間が余ってしまいました。

そんなに待てないので途中退席を選びました。

会場の外には午後からの第二次検定を受ける人たちが待機していました。

試験の2日後にはホームページで問題と解答が発表されていました。

自己採点の結果は、40問中34問正解。
正答率85%で合格のはずです。

問題用紙がないので少し怪しいのですが、合格基準の60%は超えているはずです。

そして迎えた合格発表・・・

見事合格!!

こうして、第二次検定の受験要件のひとつをクリアすることができました。
(ほかに実務経験などが必要になります)

2級電気工事施工管理技術検定は、出題範囲が広く、電気工事士試験とはまた異なる知識が問われます。

しかし、過去問をコツコツ解いて理解できるようになれば、そう難しい試験ではないと思いました。

この記事が受験を検討している人のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

第二次検定についてはこちらの記事をご覧ください。

電気工事施工管理技士がどんな資格なのか知りたい方は以下の記事をご覧ください。